cocoa designイラスト漫画『どうしてこんなにちがうの?』②更新

cocoa designイラスト漫画『どうしてこんなにちがうの?』②更新|食べ方のスタイル編

子どもの育児をしていると「どうしてこんなに違うの?」と思うことがたくさんあります。
今回は「食べ方のスタイル」について。姉弟+わが家の愛犬アナキンの食べ方が見事にバラバラで、まさに個性の大切さを実感しました。心理学や栄養学的な視点も交えながら、楽しい日常をご紹介します。

🍓 姉の場合|好きなものは最後に食べる派

好きなものを最後に食べる娘
デザートのいちごは絶対ラスト!愛犬から守るために「牢屋」に(笑)

うちの8歳の娘は「好きなものは最後にとっておく」タイプ。
デザートのいちごはもちろん一番最後、好きなおかずも最後に食べて満足感を高める派です。
食事中は愛犬アナキンが狙ってくるので「ママ、アナキンを牢屋にいれて!」とお願いされます。
(※うちではハウスのことを「牢屋」と呼ぶのですが、ちょっと切ない響きですね笑)

このタイプは心理学では「遅延満足型」といわれます。スタンフォード大学の有名な「マシュマロ実験」でも示されている通り、好きなことを我慢して後にとっておける子は、自制心が強く、学習や人間関係でも有利に働くことが多いそうです。
娘の行動を見ていると、小さな日常からも「我慢して楽しみを最後に残す力」が育っているんだなぁと感じます。

🍎 弟の場合|好きなものから食べる派

好きなものから食べる弟
まずはデザート!ご飯やパンは最後になることも…

一方、3歳の息子は「好きなものから一番に食べる」タイプ。朝ごはんも大好きなフルーツからスタート、ご飯やパンは最後にまわしてしまいます。
食後のデザートという概念は彼には存在せず(笑)、とにかく「食べたいものを食べる!」という姿勢が一貫しています。

これは心理学的には「即時満足型」といわれます。子どもはもともと「目の前の欲求を満たしたい」という傾向が強く、特に3歳前後は自我の芽生えの真っ只中。「ぼくはこれが食べたい!」「これはいや!」と自己主張が激しくなるのは自然な発達段階です。
栄養学的には「空腹時に果物など糖質を先に食べると血糖値が急上昇しやすい」ため、親としては少し工夫が必要。
我が家では「小さなサラダを一口でも先に」と促すようにしていますが、完全には守れません…。それもまた個性だと受け止めています。

🐶 犬の場合|秒で食べる派

早食いする犬アナキン
うちのスピードスター★アナキン。食べ物は秒で完食!

わが家の愛犬アナキンは、食べ物はすべて秒速で平らげます。犬用ケーキも一口で丸かじり。
犬にとって食事は「栄養をとるための行為」であり、人間のように味わうという感覚は薄いといわれています。そのため早食い=本能的な行動なのです。
ただし早食いは胃腸に負担がかかるため、フードボウルを工夫したり、量を小分けにして与えることも必要です。

👨‍👩‍👧‍👦 家族で食べ方がバラバラってどうなの?

姉は「遅延満足型」、弟は「即時満足型」、そして犬は「秒速派」。
それぞれ食べ方ひとつでもまるで違うのが面白いところです。
我が家の食卓はにぎやかで、時に親はハラハラもしますが、この違いこそが「個性」であり、育児の学びの宝庫だと感じています。

発達心理学によれば、兄弟でも「気質」や「自制心」「本能の強さ」には大きな差があるのが当たり前。
大人の役割は「ダメ!」と頭ごなしに否定するのではなく、安全・健康を守りつつ、それぞれに合った声かけや工夫を取り入れること
たとえば「最後までよく食べられたね!」と褒める、食べる順番を軽くガイドする、楽しく食卓を囲むことが、子どもの健やかな食習慣につながります。

🥗 大人の工夫|血糖値を意識した食べ方

私や夫は健康を意識して「スープやサラダから食べる」スタイルにシフトしています。これは医学的にも推奨されているベジファーストの考え方で、血糖値の急上昇を防ぎ、肥満や生活習慣病の予防にもつながるとされています。
子どもたちにはまだ難しいですが、日常の中で少しずつ「体にやさしい食べ方」を伝えていけたらと思っています。

まとめ|食べ方にもそれぞれの個性がある

食べ方ひとつをとっても、姉・弟・犬、それぞれ違っていて本当に面白い。
子どもたちの気質の違いは「どちらが良い悪い」ではなく、個性として受け止めてあげることが大切です。
今日もわが家の食卓には、笑いと驚きがあふれています。食べ方の違いを楽しみながら、これからも育児を続けていきたいと思います。