『どうしてこんなにちがうの?』気質が違う子どもたち【cocoa design】

🎨 cocoa designイラスト漫画♪『どうしてこんなにちがうの?』気質が違う子どもたちの話

おなじ両親から生まれた姉弟なのに、うちの子供たちは驚くほど違う性格と気質をもっています。
二人育児をして学んだことは、「子どもにはそれぞれ適切な育児の方法がある」ということ。
同じ言葉かけでも、響く子と響かない子がいるのです。

🌱 気質とは何か?

「気質(temperament)」とは、生まれつき備わった行動や感情の傾向を指します。心理学者トマスとチェスの「気質理論」では、 子どもを「活動性が高いか低いか」「順応性があるか」「感情表現が豊かか」など9つの指標で分析し、 大きく3つのタイプ(「育てやすい子」「扱いにくい子」「ゆっくり慣れる子」)に分類できるとされています。

もちろん実際の子どもはその中間だったり、成長によって変化したりもしますが、
この理論は「なぜ姉弟でも性格が正反対なのか」を理解するヒントを与えてくれます。

👧 わが家の娘の場合

現在8歳の娘は、赤ちゃんの頃からとても慎重で、人見知りが強く、特に男性に抱っこされると大泣きするタイプでした。
気質理論でいえば「ゆっくり慣れる子」に近いと思います。

そんな娘には、叱るときも「なぜそれがいけないのか」を言葉で伝えることが効果的でした。
理屈がわかると納得して受け入れようとするため、丁寧に対話することが大切だったのです。
ただし、気持ちの切り替えが苦手で、落ち込むと長く引きずる面もあります。
そこで「気分を切り替えるきっかけ」を親が作るよう意識しました。

👦 わが家の息子の場合

一方、現在4歳の息子はまったく逆。
赤ちゃんの頃から怖いもの知らずで、人懐っこく、初対面でもすぐに打ち解けるタイプ。
いわゆる「活動的でオープンな気質」を持っている子です。

息子に「どうしてダメか」を理屈で説明しても、ほとんど響きません。
そのため、親が意識したのは「行動で伝えること」
抱きしめたり、気分をそらしたり、雰囲気を楽しくすることでスムーズに切り替わります。
そして息子は感情の切り替えが早く、さっきまで泣いていたのに数分後にはケロッとしていることも珍しくありません。

🎭 親の工夫と心理学的視点

子どもが反発するのは自然なこと。親が意固地になればなるほど、子どもは逆に強く反発します。
そこで私は「しなさい!」ではなく、
「〜だったらママうれしいな」といった表現に変えるようにしました。

心理学的にも、これは「肯定的リフレーミング」と呼ばれ、子どもの自発性を尊重しつつ行動を促す効果があります。
また、親が「ピエロ役」になってユーモアを交えることで、子どもの防衛反応をやわらげることもできました。

🌸 姉弟で違う育児の仕方が必要な理由

姉弟は同じ家庭で育っていても、「生まれ持った気質」が異なるため、同じ対応ではうまくいかないことが多いのです。
娘には「丁寧な説明と安心感」が、息子には「スキンシップと気分転換」が必要でした。

つまり、子育ては「平等」よりも「公平」であることが大切。
それぞれの子に合った接し方を見つけることが、親子関係を豊かにし、子どもの自己肯定感を育てる土台になります。

📖 まとめ

子どもは親の思い通りに育つわけではなく、持って生まれた気質や個性によってアプローチが変わります。
それを理解し、柔軟に対応することこそが「子育ての奥深さ」だと日々感じています。

姉弟の違いは、親にとって学びの連続。
それぞれの個性を尊重しながら、これからも一緒に成長していきたいと思います。

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