更新が止まっていました。
そして、あおいくまコーヒーが生まれるまで。
しばらくこの場所の更新が止まっていました。体調のこと、生活の変化、制作との向き合い方。いろいろ考えた時間を経て、今、少しずつまた筆を取りはじめています。
そんな中で、静かに進めていたのが「あおいくまコーヒー」という小さな企画でした。
あおいくまとコーヒーを結びつけた理由
忙しい日常の中で、コーヒーを飲む時間は「何かをする時間」ではなく、 いったん立ち止まるための時間だと感じています。
あおいくまが大切にしている「焦らないこと」「比べないこと」「今日をちゃんと終えること」。 その感覚は、コーヒーを淹れて湯気を眺める数分と、とてもよく似ていました。
今回のパッケージイラストは、1日の流れを追う5枚の絵として描いています。
① やさしい朝のブレンド
朝の光の中で、大きなマグカップを両手で抱えるあおいくま。 窓辺には小鳥がとまり、淡い水色と黄色のグラデーションが 「一日のはじまり」をそっと知らせます。
がんばる前に、深呼吸を。
そんな気持ちを込めた1枚目です。
② 森のくつろぎブレンド
森の切り株に腰掛け、ゆっくりコーヒーを飲むあおいくま。 足元のどんぐりや葉っぱ、小さなキノコは 「何もしない時間」を肯定するための存在です。
緑とベージュを基調に、北欧テイストでまとめました。
③ なかよしブレンド
小鳥やリスと一緒にテーブルを囲む、あおいくま。 カップは3つ、距離は近く、会話はなくても伝わる空気感。
ギフト需要を一番意識した絵柄で、 「誰かと分け合いたくなる時間」をテーマにしています。
④ ほっと一息ブレンド
雨の日、ブランケットにくるまり、窓の外を眺めるあおいくま。 青みグレーと淡いミントで、静かな時間を描きました。
湯気のゆらぎを丁寧に描くことで、絵本の1ページのような 「何もしない肯定」を表現しています。
⑤ おつかれさまブレンド
夕暮れの丘で、ランタンのそばに座るあおいくま。 オレンジから藍色へと移ろう空は、 「今日を終える」ためのグラデーションです。
自分に「おつかれさま」と言える時間を、 この1杯と一緒に過ごしてもらえたらと思っています。
5枚を通して大切にしたこと
- 朝 → 森 → 仲間 → 雨 → 夕暮れ、ひとつの一日として並ぶこと
- どれも絵本の1ページとして成立すること
- 色が違っても世界観が壊れない北欧配色
- ギフトセットにしたときの統一感
あおいくまコーヒーは、まだ始まったばかりの企画です。 でも、この5枚の絵は、確かに「これから」を示す顔になりました。
また少しずつ、この場所に制作の記録を残していけたらと思います。
