『中毒ってなに?』5歳の息子の疑問を育児漫画で紹介♪

『中毒ってなに?』5歳の息子に聞かれた、伝えることのむずかしさ

「中毒って、なに?」──ある日の夕方、5歳の息子が突然そう尋ねてきました。
私がキッチンで夕飯の支度をしているときのこと。どうやらその直前、夫と「甘いものがやめられない話」をしていたのを横で聞いていたようです。

5歳の息子と母の会話シーンのイラスト漫画
「ねえ、ママ。中毒ってなに?」──突然の息子の質問にドキッ。

🍰 甘いものがやめられないパパを見て

私の夫は、筋金入りのスイーツ好き。
食後のデザートがない日は、なんだか落ち着かないタイプです。
でも最近、健康診断で「糖尿病予備軍」と言われてしまい、本人も少しだけ焦っているようでした。

「よし、今日からやめる!」
と宣言した翌日にはどら焼きを見つめている姿を目撃しています(笑)。
そんな会話の流れで、「パパ、甘いもの中毒やねん」と私がぼやいたのを、息子がしっかり聞いていたのでした。

中毒ってなに?考えた息子の返しイラスト
「それは中毒じゃなくて、うっかりや!」──母のツッコミ炸裂。

🎮 「中毒」ってなんだろう?

「中毒」という言葉は、大人にとっても少し難しいテーマです。
私は息子にもわかりやすいように、ゲームの例え話をしました。

「たとえばね、ゲームが大好きでずっと遊んでて、やめようと思ってもやめられないとき。それを“ゲーム中毒”って言うんだよ」

息子は真剣にうなずきながら、しばらく考えこんでいました。
そして、静かにこう言ったのです。

「わかった!!……もしかして、ぼくがトイレのフタをいっつもしめるの忘れちゃうの、これって中毒?」

私は、思わず吹き出してしまいました。
「それは中毒じゃなくて、うっかりや!」とツッコミを入れる私。
息子の真剣な顔が、あまりにもおかしくて、笑いながらも「伝えるって難しいなぁ」としみじみ思いました。

🧠 子どもの理解力とことばの魔法

幼児期の子どもは、ことばを文字通りに受け取る傾向があります。
発達心理学では、5歳前後は「具体的思考期」と呼ばれ、抽象的な概念(たとえば“中毒”や“依存”など)を理解するのがまだ難しい時期だとされています。

でも、だからこそ子どもの発想は面白い。
息子なりに「中毒」という言葉を自分の世界に置き換えて、「トイレのフタを閉め忘れること」に結びつけたのです。
こうしたやり取りは、子どもの内面の成長を知る貴重なきっかけでもあります。
何気ない会話の中に、学びの瞬間が隠れているんですね。

👩‍🏫 「伝わる」よりも、「感じる」を大切に

子どもに難しい言葉を説明するとき、つい「ちゃんと理解させなきゃ」と思ってしまいがちです。
でも、本当に大事なのは“完璧に理解させること”ではなく、“親の想いを感じてもらうこと”。

「中毒」という言葉の意味よりも、「ママがパパの健康を心配している」「パパは甘いものを控えたいと思ってる」──その気持ちのほうが、きっと息子の心には残るはず。

子育ては、言葉と気持ちのキャッチボール。ときに空振りもあるけれど、投げ続けることで少しずつ伝わっていくのだと思います。

🍀 まとめ|“うっかり”も、愛しい日常の一コマ

息子の「中毒ってなに?」という質問から始まったこの日の会話。
最後は笑い話で終わりましたが、私の心にはちょっとした気づきが残りました。

子どもの言葉は、時に大人の心を映す鏡のよう。
パパの「甘いもの中毒」も、息子の「トイレ中毒(?)」も、どちらも“好き”や“楽しい”という気持ちの表れです。

そんな純粋さを失わないまま、少しずつ「我慢する力」や「自分をコントロールする力」を育てていけたらいいなと思います。

今日も、笑いとツッコミの絶えない我が家から──。